太陽のあいつ《完結》
「ケイタ!!」



父さんの太い声が
ロビーに響き、
懐かしくも思えた。


でも…

でも…

悔しくて、
悲しくて、
今はその場に居たくなかった。



俺は自動ドアから外に出ると、
ひたすら走った。

会場の敷地を抜け、
住宅街へと猛ダッシュで突進する。




どれぐらいの距離を走っただろう。


気がついたときは、
自分がどこにいるのか
分からない場所に着ていた。


遊具が三つしかない
小さな公園にたどり着き、
ベンチに腰を下ろす。
< 481 / 579 >

この作品をシェア

pagetop