太陽のあいつ《完結》
「はあ~」



ベンチに座ったまま、
何も考えることが出来なかった。


この現実をどう受ければ良いのか…
わからない。


アツシの泳ぎを
見ていた…ということは、
俺の泳ぎも見ていたのだろう。


そして、
母さんや姉ちゃんと同じ会場に、
父さんもいた。


そう考えると、
恐ろしく感じる。


姉ちゃんも
今は何も言わないが、
昔は父さんのことを深く憎んでいた。


そして、
母さんも最初の一年は
毎日泣いていた。


俺たちを捨てた父さんと
会ってしまった。
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