心も、とろけるほど愛して
――まさか
昨日のカレが、この会社の社長だったとは思いもしなかった。
「七瀬スーツは、別にいい、その辺においておけば乾く」
って言っても染みになったら大変、それに、このスーツとても高そう。
「し、染み付いたら着れなくまります」
スーツの染みを拭きながらチラリと東堂(とうどう)社長に視線をそらす。
本当に変な気持ち確かに昨日、肌を合わせていたはず・・・
でも、そのした事さえ覚えてない。
「他にもあるから気にするな」