《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
そんな英美の姿を、弘樹は優しい眼差しで見つめている。



深く傷ついた、こいつを俺が守っていかなあかん。



弘樹の中に芽生える新たな気持ち。

弘樹がそんなことを考えてるとも知らず、嬉しそうに箸を進める英美。

二人の心の距離が、また一歩近づいたことに英美も弘樹も気付いてはいない。

ただ、今自分の中にある気持ちしか知らない。

この時、互いの気持ちを思うほど余裕はない。

自分の気持ちで精一杯の二人。
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