冷たい彼は旦那さま


それからは遥を避けて、また泣かせて。


遥がどこか遠くにいるように感じて。


分かってる。遥が学生で俺は社会人。


どちらとも遠くて、近くはない距離。


お互い知らない相手がいて、知らない顔がある。


遥かには余裕な俺なんか見せるほど、大人にはなれない。


「今日は早く帰ってくるから」


そう言うと、嬉しそうに笑った遥。


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