冷たい彼は旦那さま


悔しい。もどかしい。


「………」


「……………」


お互いに沈黙の時間が続く。


こうして二人っきりな時間はあまりにも珍しくて、やけに落ち着かない。


私から話した方が良いのかな?


何を話せば良いんだろう。


ずっとお互い無言の時間を、先に破ったのは翼さんだった。


「遥、あの幼馴染みの事好きなの?」


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