冷たい彼は旦那さま


だけど、答えはもう決まってるんだ。


「……はいっ」


なんの取り柄もない私だけど。


優しくもないし、可愛くもない。


泣き虫だしワガママな私だけど。


それでもやっぱり、翼さんが好き。


「翼さん、大好きです」


「ん、知ってる」


得意げに笑ってそっとキスをした。

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