おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
手術は無事に終わり、子宮も問題なく回復していった。


結局、ごく初期の流産でしょう。という診断でその妊娠は終わった。

けれど、未だにもしかしたら子宮外妊娠の流産だったのかも…と私は思う。





私の過ちは、先生を一人に決めなかったこと。

何の問題もない人はたくさんの先生に見てもらうメリットはある。

けれど、何かあった時の責任の所在がわかりにくくなる。




今回の件も早めに血液検査をして経過をみていけば、私はあんなに悩むこともなかったかもしれない…




でも、どれもこれも、もうどうでもいいこと。

結果は…変わらないのだから。







手術が終わって、また現実に戻って…

とっくにお正月は終わってもう2月も間近だった。




私は……いつも通りの生活に戻った。


自分に、ウソついて…


傷ついた心に蓋をして、見ないふりして歩きだした。



いつものように仕事をして…
いつものようにテレビを見て笑って……

見たくないものは見ない。
考えたくないものは考えない。





目まぐるしく変わる季節と自分の状況に、私は疲れきっていたから。








また子宮の回復を待たなきゃならない…


また赤ちゃんがくるまで3ヶ月待たなきゃならない…




それさえも考えたくなかった。





「ゆき」ちゃんのことは私と陽、二人だけの心にしまうことにした。




静かに心を癒したかったから。






2月が過ぎて、



3月がきてしまった…





あの子の「はるちゃん」の出産予定日はすぐそこに迫っていた。







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