おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
先生の呟きはそこで終わり、手術台に乗り、準備をした。



「すぐ終わるからね。」


きっと助産師さんなんだろう、優しいおばさんが声をかけた。




前と同じ。

だけど、悲しいのとコワイのも同じ。



涙が溢れる私に気が付いたのか、おばさん助産師さんが手を握ってくれた。

















気が付いたら病室に寝ていた。


「山本さん。終わりましたからね。しばらくしたらまた来ますから休んでてください。」





終わったんだ…




また………………





ただ、自分の現実を受け入れて、眠ることにした。

何も考えず、ただ痛めつけられた心と子宮を癒すために。


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