おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
いつの間にか、私も花菜みたいにいろんな人に話しかけられるようになって、ひねくれてた心は少しずつ真っ直ぐになっていった。



「私さ…、将来は保育士になりたいんだ。」



まだ友達になって何ヵ月かしかたってないのに、真っ直ぐな目をして花菜は言った。


なかなか言えないよ?
友達に将来のこと話すのなんて照れくさいじゃん。


「私もだよ。」

ウソ。
保育士はなりたいものの1つにはあったけど、明確になりたいって決めてた訳じゃないのに。


「同じだね!じゃあ頑張ろうね!」


花菜は疑いもしないで笑顔でそう言った。





でもね、

その時決めたんだよ。



私は花菜と同じ道を行きたいって。







それからは、私の心の壁はベルリンの壁が崩壊するみたいに崩れて…



「はな~」

「はな、助けて~!」



って、花菜を頼った。





誰かとケンカしたときも。
彼氏ができたときも。
結婚するときも。
妊娠のときも。




いつも私の心に、花菜っていう道しるべがあった。






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