おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
「麻那は、いつも明るいね。」



昔の私を知らない人はみんな揃ってそう言った。



明るくて元気な私をつくったのは、花菜。

花菜がいたから、私は陽の当たる道を歩いていけた。
まるで、太陽に照らされたお月様みたいに。






昔の私は暗くて、自分からは何もしようとしない…無気力な子だよ?


花菜から逃げてる今の私みたいに。


太陽から隠れて見えない、真っ暗闇の新月。









何にも残ってない今の私には、子どももいて、
充実した生活を送る花菜は眩しすぎる…




例え、花菜がどんなに私を心配してても…


私を元気づけようとしてるのが真実でも…




私には、受け止めきれないよ………




私は…

赤ちゃんを失っただけじゃなく、
親友さえも失ってしまうんだ………








自分の心の狭さに情けなさを感じていたその時、


ピロリリ…



メールの着信音が鳴った。



気を取り直して着信の主を確認する。



【花菜】




今日は2通…?
なにか、お知らせとかかな…

何気なく本文をよみはじめる。




【私はもう待てないよ。】





花菜らしい…真っ直ぐな気持ちが書き出してあった。




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