おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
花菜、急にどうしてそんなこと言うの?




【あるよ。花菜になにがわかんの!とか、みんな壊れちゃえ!とか、花菜なんて嫌い!とか…思ってるんでしょ?】



「違う!!ちがうよ!私は…私はただ…」



花菜に私の心の醜いとこを見られた気がして、必死に否定する。



なんで…?
花菜は…もう私のこと…





【いつまでウソつくの?言っちゃいなよ、花菜には何にもわかんないから電話しないでって!】





花菜の声は…私の一番隠したい壁を壊し始めた……



壊してる花菜の手も痛かったんだろうな…

痛すぎるよね…何年も親友でいた子を自分で罵って…壊さなきゃならないんだもん。

痛いよ、すごく…







花菜の傷だらけになった手はやっと…






暗闇で泣きじゃくるだけの私の手をやっと掴んでくれた……





「ちがう…ちがうの…!私は…」

もう声にならないよ…


「だって…だって辛かったのぉ!!!」





叫んだ私は…

何十年ぶりくらいに泣きじゃくる子どもみたいに泣いてた。


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