おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
まだ考えの浅い私はそれまで妊娠の報告は誰にとっても喜ばしいものだと思ってた。



実際、職場の先輩の妊娠は私にとっては憧れもあるけれど嬉しいもので、おめでとうございます!と一緒になって喜んだ。



けれど保育士という職場はほとんどが女性の女社会。
その上人手はギリギリ、毎日が体力勝負の激務。
一人が休みがちだったり、辞めたりしてしまうと子どもたちの毎日の生活がなりたたなくなる。



年度途中の妊娠は全てが喜ばしいものではない。
わかってはいたけれど妊娠しながらも働いていた先輩を見てきた私は自分にもできると、妙な自信をもっていた。




仕事が一段落するお昼寝の時間。
「あの、早めに報告しなきゃならないことがあって…」
と、切り出した。

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