おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
次の日はあれから2週間後の検診の日だった。


今日は血液検査やら、ガン検診に栄養相談とか妊婦検診らしい検査をたくさんするらしい。



「つわりはありますか?」

栄養相談ではいつもと違う女の先生だった。

「はい。けっこう辛いです…」

「ご飯は食べてます?」

「食べられる時に少しだけ…」

「あ、食べられるんですね。じゃあ良い方ですよ。いつでもいいから食べられるだけ少しずつ食べてくださいね。」



良い方ですよ。

その言葉に引っ掛かりを覚えながらその先生と内診室に戻り、今度はガン検診をする。


「ちょっと組織取りますね~」

痛いのかな?とドキドキしていると、特に何もなく終わったようでカチャカチャと金属音がしてエコーに変わる。



「赤ちゃんは元気ですね~……ん?」


元気。と言われてもなんとなくユラユラ動いてるようにしか見えない赤ちゃんのエコー画像に疑問を感じながら見つめる。



丸いかたちだけど手や足がなんとなくわかるようになり、人に近付いている。
そんな時期。


後にわかることだけど心拍があるか、その他の様々な観点から分かりやすく元気と言っていることなのだろう。
まだ心拍の有無や、動きの変化がわかっていない私はなんとなくボゥ~っと赤ちゃんをみていた。



そして今後、悩まされ続けることになる元凶の言葉を何気なくその先生は告げる。



「あなた、ソウカクシキュウって言われたことある?」


「…………へ?」

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