双子姉妹の胸キュン恋愛道!



「ほ、本当にいいの?」



ある朝。


初音は校庭の花壇に水やりをしていた。



「だって、いつも茂みに隠れてやりたそうな顔をしているから…。」



元樹がニコニコとする。


本当は花に水をやりたいのではなくて、元樹君の横顔を見ていただけなんて。


とても言えない。


けれど、こうして一緒に並んで水やりをする事が出来る。


先日、保健室に連れて行ってもらってからかなり仲良くなれた。



「面白くて、可愛いね。」



保健室で言われた言葉がまだ頭の中に残っている。


ダメだ。


本気で元樹君の事が好き。


初音は自覚出来る程、好きな気持ちが溢れていた。


< 36 / 229 >

この作品をシェア

pagetop