彼女が笑えば、世界は色づく。
「俺って聞き分け良い子供なんだよ」
海に向かって、呟いた。
「それが普通だったから。そうじゃないとだめだったから。我儘言っちゃ駄目だと思ってたから。文句も言わなかった。妹のことを優先されても、父さんがある日突然いなくなっても!!」
雷がドーーンっと地割れのように鳴り響く。
「だけど……………だけど……」
これは涙なのか、雨なのか分からない。
でも、嗚咽が止まらない。
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