三行ラブレター
メガネにおさげを徹底していた私はもう毎朝手慣れたもんだ。
今日も綺麗に結ってあったみつあみ。
それを容赦なく解いてしまう坂田。
思わず「ちょっ、」と声を漏らしてしまった私に「ちゃんと見てみろ」と促す坂田。
まるでパーマをかけたように髪はうねっている。
「これ、クリスマスプレゼントな」
「…え、いや、そんな悪いし、着れただけでも十分です!」
「ガキが大人に気ぃ遣うなっつーの。まあ、申し訳ないと思うなら
今度の舞踏会の時にその格好で来い」
「…舞踏会、ですか?」
「ああ。知ってんだろ?1月の舞踏会」
頭に手を置かれ坂田を見上げれば満足そうに笑っていた。
驚いていると坂田の顔が近づいてきた。
頬にキスを落とされ紅くなる暇もなく言われた言葉は
今までにないぐらい真剣な言葉で、真剣な想いのような、気がした。
「お前になら一途になってやってもいい」
「…っ子どもだからってからかわないで!」
「ぜってぇ落としてやっから覚悟しとけよ?」
ニヒルな笑みと「このまま着て帰るんで」と言う坂田の言葉に我に返り
私の冬休みは幕を開けたのだった。