イジワルなキミの腕の中で
両手でマグカップを持つと、じんわりとした温かさが指先に伝わった。
凍った氷が溶かされて行くように、優しく優しく温めてくれる。
「あったかい」
ホッとするというか、癒されるというか。
心がホッコリ落ち着く。
しばらく手を温めてから、ゆっくりそれを口に運んだ。
ハチミツの甘さと、牛乳のまろやかさが口中に広がる。
「美味しい」
自然と頬が緩んで笑みが零れた。
「萌絵見てたら飽きねぇな」
斜め横に座った先輩は、そんな私を見てクスッと笑う。