神様のおもちゃ箱

「ん?」

「健吾、携帯光ってるよ」

「あ、おー…」


サイレントマナーモードにしてたのを忘れてた。

俺はうっとうしそうに携帯を開き、画面を見た。


見た事ない番号だ。

間違い電話か?

しつけぇな、誰だよ。


――長いコールだ。



俺は改めて番号を見てみる。

すると、ある考えが浮かんだ。


ありえなそうで、ありえてしまうような気がする、そんな考え。


―――もしかして………!


俺は慌てて立ち上がり、教室を飛び出した。


教授に睨まれようが、望乃と輪がひきとめようと気にしない。

階段の所まで来て、壁に寄りかかり電話に出た。

< 115 / 133 >

この作品をシェア

pagetop