白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
「まさか、はないよな?」
「ないよ。私も同じ轍は踏まん。ただ、結婚どうのにはいくつか条件がある。
何、一般的な手続き程度だ。気にするな。それよりも、弟御はどうする」
いきなり話が俺に向いた。
なんで?
「お前の友達を泊めるくらいは問題なかろう。
だが、いつまでもそれを続けるわけには、いかないということは双方わかっておるな?」
「はい」
「ああ」
同時に肯く。
勿論だ。