白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】


「それなら授業が終わったらこちらへ来てくれればいい。バイト代も出る」



「あの、それはさすがに甘え過ぎってか……」



「甘えてくれればいいさ」



「え……」



「理波くんと壱星を通して、家族になるのだろう?」



「………」



「それに、そういう住み込みでのバイトと理解すれば、バイト代から君の居候分も引けるし、その辺りお互い気を使わなくていいから楽になるだろう」
 



滝篠教授は鷹揚に笑った。
 


せ、説得力のある話だ……。




「正直、姉弟二人支え合ってきた君たちを、性急に引き離してしまうのは私も辛い」



「……でも、俺と理波ちゃんは離れた方がいいですよ」



「うん。……だがまあ、私は孫可愛さもあるがな」



孫可愛さ?




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