白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
「あれは対人関係が苦手だ。だから、君のような友人が近くにいてくれるのはありがたい。
雅風くんはあれに気を遣ったり気が引けたりしていない。私は壱星の周りに、そういう子を見たのは初めてなんだ」
「………それは壱星が……」
ぼっちみたいな言い方じゃないですか、とは言わなかった。
仮にもおじいさんだ。
「一人を好む傾向なのは事実だ。だが、何と言うか……そう急がなくていい。
君たちはずっと傷つき続けてきた。少しだけ、ここで休んでいくといい。
理波くんはここにいる。いずれ君は自立するだろう。ここに甘んじているだけは嫌だと、その顔でわかるよ。
だから、自分に今を許していい。今の時間、自分のために休むことを。
未来の君のためにも……」