白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
丸い目を更に丸くする儚。
点滴の繋がった腕はパジャマに隠されていて、長い髪は左肩に結わえられて前に垂らされている。
身体は小学校で成長が止まったようにちっさい。
「落ち着けふー! 儚を興奮させるなバカ!」
「てっ!」
今度は何か紙のようなもので叩かれた。
「大丈夫か? 儚」
気遣う刹那に、儚は目をキラキラさせている。
「ふーおにいちゃんだよね? りなみちゃんだよね?」
「そうだよー。儚久しぶりだな」
俺は小さな儚の頭を撫でる。