白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】


弾かれたように理波ちゃんが顔をあげた。



「儚みたいな状態に接して、いきなり目の前に突き付けられるんだよな。

いつもは考えもしない、生きてることとか」



「………」



「俺はね、怖いよ、死ぬことは。でも、生きることも怖いからさ。

……たぶん、理波ちゃんの必死に隠す反応が、普通なんだと思うよ」
 



哀しいことを、哀しいと言えること。



有り触れた普通だ。




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