白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】


「勿論、親がただ庇護者であるだけなんて思っていない。子を殺すニュースが毎日報じられる世界で、そんな甘いだけの夢を見ていたわけじゃない。

でも、夢見るしか俺には出来なかったんだよ……」
 



俺は、最初から諦めていた。
 


壱星は、最初から知らなかった。



「……理波、と結婚したいって、思ってるよ。本気で」



「………」




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