白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】

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「ごめんねー、雅風。昼休み使わせちゃって」



「別にいいって。俺も図書室にはお世話になってるし」
 


笑い交じりに愛璃(あいり)に返す。



三限目の放課も、空いている時間は総て刹那に話しかけようと頑張ったけど、全部フラれて終わった。



いくらフラれることを前提にアタックする俺でも挫けそうになる。
 



昼休みに、図書委員の雪野愛璃に新刊本の補充の手伝いを頼まれたのは、一種僥倖(ぎょうこう)だったと思う。



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