白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
「でもねえ雅風、ちょっと気を付けたほうがいいよ」
気を付ける?
愛璃とは小学校からの馴染みだから、みんなよりも更に明け透けなく話せる。
「え? 刹那、何かやばいことでもあんの?」
「刹那って言うか、女子」
「……は?」
意味がわからなくて間の抜けた声を出してしまった。
女子に気を付けるのか?
ハテナマークが浮かんだ頭のため、作業を一時中断していると、
「あ、昼休みの上客」
愛璃が扉の方に視線を向けた。