白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
「え、そりゃもう猫の手も借りたい勢いで雅風呼んだくらいだから……いいの?」
「ああ。いつもお前らに世話になっているからな」
「ありがとうっ。じゃあこれね、シール貼り。今季の分全部入ってるから、超大仕事」
にっこり愛璃。
俺たちは表情筋が動かない。
「「………」」
愛璃がどさっと机に出したのは、お前よく一度に抱えたなと言う量の本。
楽しげに言うけど、絶対楽しくない。
滝篠も俺も五瞬程言葉を失ってしまった。
「で、これとこれもなんだー」
「「…………………」」