年上ヴァンパイア




「梨穏、大丈夫か?」


「うん。」


「だから気を付けろ、って言ったのに。
まぁ、でも、俺が梨穏を1人置いていったのが悪かったな。」


「……怖かった。」


「もう大丈夫。俺がいるから。」


紫苑は手に持っていたかき氷を下に置き、私の頬に手を添えた。


「紫苑…?」


「あんな記憶、忘れさせてやるよ。」


そういって、私に口付けをした。



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