黒薔薇~美しき欲望~
人影が見えた。
……三人か。
あたしは自ら足を進めた。
コツ、コツ。
足音が響く。
そして歓声だか悲鳴だか分かんないような大きい女の叫び声も、響く。
そして______相手たちの姿が見えた。
相手たちもあたしの顔を見て、足を止めた。
酷く驚いているようだ。
でも、正直あたしも驚いた。
こいつら、高校生……?
明らかに制服を着ている。
「……あら、こんにちは」
ニッコリと微笑む。
「…………サラ、さん?」
もちろん、あたしとこいつら男三人は初めてあった人達だ。
「……あたしのこと、知ってるの?」
中央の住民ではない。
……その制服………、確か北のヤバいところじゃなかったっけ?
「あ……。」
こいつら、どっかの族関係だ。
しかも顔が三人ともかなり整っているし、周りの反応も高いから、結構な地位で有名人。
自分の記憶から北の暴走族に関する情報を引き出す。
……なんか、強い族が一つあった気がする。
「どこの族?」
そう問えば、はっと目を見開かれる。
「……あ、北の…狼翔(ろうと)です」
……分かんない。
でも確か、強い族がそんな名前だったはず。
「へぇ…。ちょっと、時間取っていい?」
これは使える、と内心ほくそ笑みながらニッコリと微笑んだ。