「先に言われるなんて思ってなかったから、気持ちの整理が出来なくて。保留にしてごめんな。ずっと好きだったんだ、俺も」

 続いた科白に目を瞠り、両手で口許を覆った。

 こんな展開、あり?

 好きだったひとにずっと好きだったと言われるなんて。


 ずっと心に秘めておくつもりだった、ひとつの想い。

 憂鬱を運んでくる雨が優しく感じたのは、心の中にほんわかしたあたたかさを彼がくれたからかも知れない。
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恋愛(キケン・ダーク)25ページ

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はじまりは1枚のチケットからだった―― 野々部利香は私立高校の音楽教師。 温かいひと、たくさんの音に囲まれ、楽しい毎日を送っていた。 この時間がいつまでも続きますように。 それだけがただひとつの願いだった。 あの音色を聴くまでは。

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