オリのナカのヒメ
『…あの、私、会長に呼ばれて来たんですけど、会長はどちらに?山野君』
響「梓はいないよ。用があるのは俺だから」
そう言って、山野響夜は少し笑った。
『…私に?何でしょう?』
響「………俺に、俺ら生徒会に、今、何をしようとしてるの?」
…やっぱり、山野響夜には感付かれたのね。
ま、そんなことは想定内だけど。
『何を…と言われても…。ごめんなさい、分かりません』
響「…は?」
あーもー、いちいち聞き返さないでよめんどくさいわね。
『私、身に覚えがないんです。その…あなたが言っていることについて』