無口な同期とイチャラブ♡オフィス


戻ると、部屋は冷房で快適な温度になっていた。涼しい涼しい。


「ドライヤー使う?こっちで使えるよ」

「わーありがと。気が利くー」


なんて女心が分かる男なんだ。素敵。
私は濡れた髪をタオルドライしつつ、優吾が案内してくれた部屋へと入った。入って……赤面した。

考えてみれば2Kなんだからそうなんだけど。


「ごめん、コンセントこっちしか空いてなくて」


そう言って優吾がドライヤーを用意してくれたのは、寝室だった。

ベッドにサイドボードにチェスト。さっきの部屋よりずっと生活色が濃い。ってか、ベッド……。

うーーイヤでも意識してしまうう。だって、だって、数時間後にはここで。わーーー。

密かにパニックになってる私を残して「じゃあ、僕もシャワー浴びてきちゃうね」と、優吾は平然とした様子で部屋から出て行った。

< 197 / 293 >

この作品をシェア

pagetop