無口な同期とイチャラブ♡オフィス
戻ると、部屋は冷房で快適な温度になっていた。涼しい涼しい。
「ドライヤー使う?こっちで使えるよ」
「わーありがと。気が利くー」
なんて女心が分かる男なんだ。素敵。
私は濡れた髪をタオルドライしつつ、優吾が案内してくれた部屋へと入った。入って……赤面した。
考えてみれば2Kなんだからそうなんだけど。
「ごめん、コンセントこっちしか空いてなくて」
そう言って優吾がドライヤーを用意してくれたのは、寝室だった。
ベッドにサイドボードにチェスト。さっきの部屋よりずっと生活色が濃い。ってか、ベッド……。
うーーイヤでも意識してしまうう。だって、だって、数時間後にはここで。わーーー。
密かにパニックになってる私を残して「じゃあ、僕もシャワー浴びてきちゃうね」と、優吾は平然とした様子で部屋から出て行った。