無口な同期とイチャラブ♡オフィス
でもまさか。いくら久々に顔を合わせてゆっくり出来たとは云え、柴木ちゃんもジョージもいる前でいきなり聞かれるとは思わなかった。
さすがになんか気まずい。柴木ちゃんもジョージも絶妙な緊張感を持ってこっちを見ている。
「仲いい……ってワケじゃないんだけど。なんて言うか」
オッサンは私が娘さんに似てるから構いたくて仕方ないんだよ。って、言っちゃえたら楽なのに。そしたらきっと「なーんだ」って笑って済んじゃう話なのに。
それが口に出せないせいでモゴモゴしてしまう私は、きっとみんなの目には怪しく映ってるに違いない。
「なんて言うか、その……ごめん。気をつける」
ううう。空気最悪。私がちゃんと説明もせず謝ってしまったせいで、なんだか余計に雰囲気は悪化してしまったみたいだ。
私の言葉に、優吾の口元が明らかにムッとしたのが分かった。
あーまずい、どうしよ。どうしよ。泣きたい気持ちで焦っていると
「りん、髪にゴミついてる。取ってあげるから洗面所いこ」
柴木ちゃんが私の腕をツンツンと突っついて助け舟を出してくれた。