無口な同期とイチャラブ♡オフィス


ビシッ。と、洗面所のドアを閉めるなり後頭部をチョップで叩かれた。

「あだっ」

「りん、あんた何やってんのよ」


振り向くと呆れ顔の柴木ちゃん。助け舟、厳しい。でも、友達だからこそ馬鹿な私に呆れて怒ってくれてるのが伝わる。


「うーごめん」

「私に謝ってもしょうがないでしょ。風間くんメッチャ怒ってるじゃん」


やっぱりそうだよね。誰の目から見ても分かるほど、優吾すごく怒ってた。


「どうしよ。私、唐沢さんと喋り過ぎかな。もうデスク売り場とか行かないほうがいいかな」


なんかもうオロオロするばっかりの私に、柴木ちゃんは溜息をひとつ吐いてから

「あのさ、りん。なんで風間くんが怒ってるか分かってる?」

お説教するみたいに私の前に腕を組んで仁王立ちした。

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