無口な同期とイチャラブ♡オフィス
――でも、さっきは話したがらなかったじゃん。
って、言おうとしたのかもしんない。さっき【もぎり】で私はダンマリばっかだったから。でも、こんな有様で追っかけて来た私に、そんな突き放すような事は言えなくなってしまうのが、優吾の優しいところだと思う。
優吾はもう1度大きく息を吐き出すと、救急箱を片すついでに、冷蔵庫からペットボトルの十六茶を持って来てくれて
「聞くから、話して」
それを差し出しながら私の向かいに座った。
「あのね、あのね、実はね……」
泣きすぎて止まらなくなってしまったシャックリを織り交ぜながら、私は今までのことを必死に優吾に説明した。