無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「……優吾」
「怒ったりしてごめん」
あーーやっぱダメだ。涙がボロボロ出ちゃうよこれは。
だってやっと誤解とけた。優吾もう怒ってない。良かった。本当に良かった。嬉しくて泣けてきちゃうよー。わーん。
私は優吾の大きな背中にひしと腕を回してヒンヒン泣いた。しばらく泣いてからそっと離れたら、優吾のシャツには涙の跡が滲んでしまっていた。
でも、懐から見上げた優吾の顔はいつもみたいに穏やかじゃなくって。私はちょっと焦る。
「優吾?」
口を引き結んで眉間に皺まで寄せてる顔は、むしろさっきよりずっと不機嫌に見える。なんで??
不安そうな顔をした私に、優吾はポンポンと頭を撫でるとふと視線をどこか遠くへ逸らせてから
「りんかは悪くないけど、唐沢さんは許せない」
初めて聞く厳しい口調で言い切った。