無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「え、でも、唐沢さんは娘さんが恋しかっただけだし」
「あの人、子供なんかいないよ」
………………え?
私の言葉を遮った優吾の一言は、すぐには理解出来なかった。
ボーゼンとしていると
「唐沢さん、結婚もした事ないし。『生涯独身貴族を貫く』って毎年豪語してるって、うちのリーダーが言ってた」
「……え、え、えええええええーーー!!?」
更に優吾は付け加え、私の今世紀最大の度肝を抜いた。
ウソ!?ウソ!?ウソだったの!!?
あんなに私悩んだのに!本気で可哀想って思ったのに!優吾との関係に危うくヒビが入るかもしれなかったのに!!全部ウソだったの!?
「ゆ、ゆ、許せなーーい!!!」
怒り大爆発で、外に駆け出さん勢いで立ち上がった私を、優吾が「落ち着いて」と言わんばかりに後ろから抱きしめる。