今さら恋なんて…



「んじゃ、バレンタインとかどーしてたの?」


「え?…バレンタインですか?」


「うん。羽生くんは彼女にもらった?」

あたしはグラスを磨いていた羽生くんに話を振る。


「あ、え、はい…。もらいました」

「え?何で羽生に彼女が居るって知ってるんですか?」

ぼんやり呟く羽生くんと、驚いた声を上げる龍哉。


「んー?見れば分かるよ。そんなの…」

あたしはそう呟くと、キールを飲んだ。


「……さすがですね…司さん」


「そ?…んで、龍哉は誰かにチョコもらったの?」


「…もらいましたけど…まだ開けてないです…」

龍哉はそう小さな声でぼそぼそと呟いた。


「うわー。可哀想…」


「可哀想とか言わないでください」




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