今さら恋なんて…



「…分かった。今度だっさい髪型にしてあげるから」


「え!?嫌ですよ、そんなの」


「冗談だよー。本気にしないでよ」

カラカラ笑うあたしと、青ざめたままの龍哉。


「真面目だなー。冗談だって言ってるでしょー?」

あたしは思わず龍哉の肩を叩きながら、そう笑う。


「…俺をからかうの好きなんですね、司さんは…」


「え?そういうことじゃないよ?楽しい方がいいじゃない」


「まぁ、そうですけど…」


「じゃぁ、いいじゃん」


ケタケタ笑うあたしに、龍哉は少し呆れ顔をしたが、次の瞬間、

「…ホント、司さんには敵いませんよ」

って、柔らかい笑顔で微笑んだ。


「……」


思わず龍哉の笑顔に見とれてしまった…。




< 104 / 479 >

この作品をシェア

pagetop