今さら恋なんて…
思わずへらーっ、と笑うあたし。
何だか酔いが回ってきて、龍哉がよりいい男に見える。
触りたくなってきた…。
「男前だなぁー。いやぁ、いい男だ。龍哉」
あたしはそう言うと、その頭を抱え込むように、首に抱き着いた。
「…え、えっと…司さん…?」
「…前のめり過ぎて椅子から落ちそう。支えて」
「え?…あ、はい」
背中を反らし、思いっきり手を伸ばして龍哉に抱き着いていた不自然な体制のあたしを少し押し戻した龍哉は、そっとあたしの背中を支えてくれる。
「素直だなぁ、龍哉」
ケラケラ笑うあたしに、龍哉は呆れたようにため息を吐く。
「遊川…」
羽生くんの呆れたような呟きも返ってきて、
「ああ。…悪い…」
って、龍哉が謝ってる。