今さら恋なんて…
「ちょっとピッチが早かったんじゃないですか?今日も仕事忙しかったんでしょう?」
「うん。…あ、結局何も食べなかったな…」
あたしはふと思い出して、空っぽのお腹を撫でた。
「え?…それなら、今日はお酒よりご飯の方がよかったんじゃ…」
龍哉はそう言うと、青ざめた顔をする。
「ん?大丈夫大丈夫。ご飯食べながらはお酒飲めないし、お腹いっぱいだとお酒楽しめないから」
「…そう、ですか」
「うん。だから気にしないで」
「…はい」
龍哉はそう言って頷いたが、
「…じゃぁ、今度はご飯行きましょう」
って、誘ってくれた。
「うん。行こう。どこかいいところ探さないとね」
頷いたあたしに、龍哉は柔らかく微笑むと、
「はい。俺、いいところ探しますよ」
って、頷いてくれる。