今さら恋なんて…
「マスター、お巡りさんに電話して。チカンされた」
「了解」
「ちょ、ちょ、ちょっ、ちょー待てって」
電話の子機を持ち上げたマスターをシゲハルは慌てて止める。
「何ドモってんの?ダサ」
「シゲが悪いんだぞ。つーちゃんからかうから」
大爆笑のあたしとマスターに突っ込まれて、シゲハルは苦虫を噛み潰したような顔をする。
「お前ら仲良すぎ」
「は?何言ってんの?」
シゲハルの変な言い掛かりにあたしは思わず冷たい視線を投げる。
「ホント過保護だな。つーちゃんのこととなると…。つーちゃん。そろそろシゲと結婚…つーか、付き合うくらいしてあげたらいいんじゃね?」
マスターはまだケラケラと笑いながら、シゲハルを指さした。
「……嫌」
「冷たっ」
「今、彼氏居るし…」