今さら恋なんて…
「…そんな冷たいお前が好きだ」
「……バカ」
「照れてるつーも可愛い」
「……」
にこり、と甘い笑顔で微笑まれて、あたしは思わず視線を逸らす。
シゲハルは面白そうに微笑むと、すっ、とあたしに手を伸ばし、頭を撫でた。
「俺は気長に待ってるよ。…いつか、つーが俺のものになればいい…」
「……ものとか言わないで…」
優しく頭を撫でられながら、あたしはぶつぶつと抵抗する。
この男はあたしの頭…というか、髪を撫でるのが好きらしい…。
最初は、“あたしを自分の娘と勘違いしてんの?”なんて思ってたけど…最近じゃ…本当に女として扱われているのが分かって…何か、イラつく…。
シゲハルの思い通りになりたくなくて…女なら誰でも“頭ポンポン”に弱いと思ってるんじゃないだろうか…、なんてひねくれた考えをしてしまう…。