今さら恋なんて…
「オジサンだから、金は持ってるよ?好きに仕事も続ければいい。つーは働いてないとダメそうなタイプだしな。一緒に居られる時間だけベタベタしていられれば構わない。俺にはつーが必要なんだよ…」
イケメンな顔を十分駆使しつつ、あたしにそう囁くシゲハル。
「……」
あたしは顔をなるべく見ない様にしながら、ワインをちびちびと飲む。
直視したらヤバイ。
何せ、顔だけはあたしの好みなんだから…。
それに甘い言葉まで上乗せされたら…酔った勢いで言うことを聞いてしまいそうになる…。
こんなオッサンに囚われちゃダメだよ…。
「だから、誰がオッサンだよ」
「…は?」
「俺のことオッサンって言っただろ?」
「言ってないし」
「…認めろよ。認めたら嫁にもらってやる」
「……バカ?」