今さら恋なんて…
「昨日、ひと思いに食っちまった方がよかったか?」
シゲハルはあたしの腰を引き寄せ、至近距離でそう囁いた。
「!…なっ…」
「…でもなぁ、酔っ払った女抱くのは趣味じゃないからなー」
「あんたの趣味は聞いてない!」
「せっかくなら、ちゃんと反応返ってくるのを楽しみたいよ。好きな女が相手なら尚更だ。…分かるだろ?つー」
「…っ…」
腰を抱いたシゲハルの指があたしの脇腹を撫でて、思わず変な声が上がりそうになる。
「なぁ?つー」
「し、知らないよ、そんなのっ」
「何だよ。照れるな、今さら」
「照れてなんかないっ」
「つーが望むなら、今から可愛がってやるよ?」
「はっ!?の、望んでないわよ、そんなことっ」
あたしはシゲハルの腕から逃げ出そうと、渾身の力を込め、思いっきりシゲハルの肩に腕を突っ張った。