今さら恋なんて…
「いやー。めでたいねー。自分のことの様に嬉しいよ」
「…もう聞き飽きたよ。なぁ?つー」
「……ん。そんなに喜ばれると…逆にプレッシャーだよ…」
あたしはそう小さな声で呟きながら、ワインを飲んだ。
シゲハルと付き合い始めてもう3ヶ月が経つ、って言うのに…毎回マスターはあたし達の顔を見る度に、こう言って喜ぶのだ…。
「プレッシャーなんて感じなくていいよ。俺が勝手に喜んでるだけだから」
「…でも…」
「いいよ、つー。放っとけ」
シゲハルはあたしの腰を抱きながら“アイス・ブレーカー”を煽る。
付き合い始めてから…本当にシゲハルは仕事の時以外は一緒に居てくれて…“淋しさ”なんて感じるヒマ、全然なかった。
あたしの仕事だって応援してくれて、土日も嫌な顔1つせずに送り出してくれる。
帰りだって迎えに来てくれたりする…。