今さら恋なんて…
「……」
シゲハルのマンションの前で…あたしは立ち尽くしていた…。
だって…何か…久し振り過ぎて恥ずかしい…。
せっかくお店がオープンを迎えたから、今日は祝賀会だったのに、スタッフ達は「早く彼氏…じゃなかった、旦那さんのところに帰ってください」なんて言って、早々に祝賀会会場を追い出されてきたのだ…。
…んで、勢いで来ちゃったけど…どうしよう…。
そう思ってエントランスの前で立ち尽くしていると、バッグの中でケータイが鳴り出した。
「え?」
思わずバッグを漁ってケータイを取り出すと、そこには…
「シゲハル…」
そう、シゲハルの名前が表示されていて…
「…もしもし…」
何を言われるのか覚悟しながら電話に出ると、
『何時間そこに立ってる気だ?つー』
って、笑いを含んだ声が聞こえて…