今さら恋なんて…



「……」


シゲハルのマンションの前で…あたしは立ち尽くしていた…。


だって…何か…久し振り過ぎて恥ずかしい…。


せっかくお店がオープンを迎えたから、今日は祝賀会だったのに、スタッフ達は「早く彼氏…じゃなかった、旦那さんのところに帰ってください」なんて言って、早々に祝賀会会場を追い出されてきたのだ…。


…んで、勢いで来ちゃったけど…どうしよう…。


そう思ってエントランスの前で立ち尽くしていると、バッグの中でケータイが鳴り出した。


「え?」

思わずバッグを漁ってケータイを取り出すと、そこには…

「シゲハル…」

そう、シゲハルの名前が表示されていて…


「…もしもし…」

何を言われるのか覚悟しながら電話に出ると、

『何時間そこに立ってる気だ?つー』

って、笑いを含んだ声が聞こえて…



< 228 / 479 >

この作品をシェア

pagetop