今さら恋なんて…



「えっ!?」


思わずそう叫ぶと、

『うるせぇ。近所迷惑だから』

って、文句が飛んでくる。


「っ…」


思わず口を閉ざすと、

『上見てみろ』

って、シゲハルの声。


「……シゲハル」

あたしが見上げた先には…マンションの廊下から顔を出すシゲハルの姿があった。


『鍵開けてやるから早く上がってこい』


あたしの耳元で囁く様に響いた声に、

「…う、うん…」

あたしは震える様に頷いて、マンションの中に入っていった…。



< 229 / 479 >

この作品をシェア

pagetop