今さら恋なんて…



「…アホって…」


「細かいこと気にしないの。…あ。時間だわ」

フロアで電子音を響かせるタイマーの音に気付いて、あたしは席を立った。


「純香」

何も言わずにその場を離れようとした純香に、あたしは声を掛ける。


「はい?」


首を傾げる純香に、

「明日の新規、いい男だから、楽しみにしてな」

って、あたしは笑いながら言うと、フロアに出て行った…。



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